| フィンランドの人々にとって、クリスマスは1年で一番大きなイベントです。日本の「お正月」と同じで、ご馳走を囲み家族みんなが集まって過ごす、家族にとってとても大事な行事です。 |
| ところで、クリスマスといえばサンタクロース。フィンランド語ではヨウルプッキ(Joulupukki)と呼ばれています。フィンランドはサンタクロース発祥の地として知られていますが、フィンランドのサンタさんは子供が寝ている間に煙突から入ってくるのではないのです。では、どのように登場するのでしょう? |
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| 私がフィンランドへ行って、初めてのクリスマスをフィンランド人の家族と過ごしたのは1999年でした。その家族には、3歳と5歳の男の子がいました。クリスマスの前から、お母さんと一緒にジンジャークッキーを作ったり、クリスマスツリーの飾り付けをしたり、小さいのに大張り切りでクリスマスの準備のお手伝いをしていました。24日、クリスマスイブです。朝起きて、まずクリスマスのミルク粥を食べ、そしてサウナに入りました。サウナから出ると、おしゃれな洋服に着替え、何日も前から用意したご馳走を食べました。ご馳走を食べながらも、もう男の子二人はそわそわ、そわそわ。落ち着かない様子です。急いでご馳走を食べ、窓の外の様子を何度も何度も伺っています。すると、しばらくして玄関のチャイムが鳴りました。 |
| 「誰かな?ヨンネ、玄関開けにいってみて。」と、お母さんが上の子に頼みました。大急ぎで男の子が玄関を開けると…….何と、そこに大きなプレゼントの袋を持ったサンタクロースが立っているではありませんか!!そうなんです。フィンランドではサンタさんは24日のクリスマスイブの夜、まだ子供が起きているうちに、プレゼントを持って何玄関から入ってくるのです!!しかもその日は、サンタクロースと一緒に奥さんのムオリ(Muori)までいるではないですか!さっきまで元気一杯で騒いでいた男の子二人は、サンタさんの登場に更にテンションが上がるかと思いきや、急におとなしくなり固まってしまいました。 |
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「この家に良い子はいるかなあ?」 サンタさんは大きな声でこう言いながら居間へ入ってくると、大きないすに座り子供達をそばに呼びました。お兄ちゃんも弟も恐る恐る近づくと、サンタさんは二人をひょいと持ち上げ自分の膝の上にそれぞれ載せてしまいました。サンタさんは、子供達に、良い子にしていたか、今年はどんなことをしたのか、来年は何をしたいか、など質問をすると、二人はこわばった顔で今にも泣きそうになりながら、小さな声で何か答えていました。プレゼントをくれるサンタさんは子供達のヒーロー。大好きなはずなのに、小さな子供達にとっては「ちょっとなまはげのような存在なのかな?!」と感じました。 |
| 話を終えると、サンタさんは大きな袋からプレゼントを出して渡し始めました。プレゼントが出てくると、とたんに子供達の顔がぱっと明るくなり、大はしゃぎ!名前を呼んでプレゼントを一つ一つ渡してくれたのですが、出てくること出てくること。小さな子達なのに映画で見るのと同じように、本当に山のようにプレゼントをもらっていました。プレゼントは、親戚や友達家族から事前に届いていたプレゼントを、子供達の両親がこっそり袋に隠しておいて、クリスマスイブにサンタさんに持ってきてもらうのです。でもその数は本当に凄い。しかもずいぶん高価なプレゼントもあるようでした。子供達は次々とプレゼントを開けて、魅力的なおもちゃには奇声を挙げて喜び、あまり興味のないものは、ポイッとその辺に投げて、次のプレゼントを開けていました。子供達のおばあちゃんが、ずいぶん前から二人に手袋を心をこめて編んでいたのを知っていた私は、その手袋がポイッと脇に除けられるのを見て悲しくなってしまいました。これだけプレゼントをもらえるわけだから、子供達がクリスマスが大好きなのは当然です。でも、小さい頃からこんなにたくさんのプレゼントを一度にもらえてしまう、というのはちょっとどうなのかなあ、と考えさせられもしました。 |
| 実はプレゼントをもらったのは、子供だけではありませんでした。そして何と私もサンタさんにいくつかプレゼントをもらいました!サンタさんは子供にしかプレゼントをあげないと思っていたので、とてもうれしいサプライズでした。 |
| クリスマスイブにサンタさんに会いたかったら、是非一度フィンランドでクリスマスを過ごしてみてはいかがですか? 海老名 真綾 |
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