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 フィンランド側 前ビジネス開発ディレクター
                            マウノ・コンティネン氏インタビュー

    
 
フィンランド側のビジネス開発ディレクターとして、平成16年2月よりフィンランド国立社会福祉保健研究開発センター(スタケス)副総裁マウノ・コンティネン氏が(財)仙台市産業振興事業団で勤務しています。
フィンランド健康福祉センタープロジェクトの成功に並々ならぬ熱意をもつ同氏に、フィンランドの福祉や本プロジェクトへの抱負についてインタビューしてみました。

 



問) フィンランドの高齢者福祉は、どのような点が優れていると考えま
   すか。日本の福祉とどこが違いますか。

 フィンランドの福祉システムの良いところは、第一に年金・その他で十分な収入レベルを全ての高齢者に保障できている点です。
2番目として、フィンランドでは様々なホームサービスを提供することで、可能な限り、自宅にいてもらうようにしています。加えて、活気を与えたりリハビリを施すプログラムによって、彼らを社会性豊かで活気あふれる生活に導くようにしています。


問) しかし日本では、逆の対応がなされているように思えます。

 高齢の方はどんどん自宅から施設に移るし、それらの施設ではフィンランドのような高齢者に活気を与えたりリハビリを施すプログラムは十分に提供されておりません。


問) 「福祉分野におけるITの活用」という点では、フィンランドの状況は
   いかがですか。

 フィンランドではITを利用した高齢者ケアの仕組みが、在宅でも施設でも増えています。
例えば高齢者を身の危険から守るためのもの、アラーム、高齢者がどこにいるのかを把握するためのものなど、新しい高齢者施設やサービスハウスが建設される際は、たくさんのITを利用したオートマチックシステムが導入されます。
また、フィンランドでは65歳以上の高齢者の約60%の方が、ネットサーフィンを始めコンピュータの使い方を知っているのも非常に大きなことです。


問) これらの機器を使用することは、もはや彼らにとって難しいことでは
   ないのです。

 もちろん、これらの新しい機器はできるシンプルでユーザーフレンドリーを考慮されて設計されている必要はあります。


問) FWBCプロジェクトを推進するため、仙台でどのようなことをしていき
   たいと考えますか。

 ここ仙台での私の仕事は、フィンランド・仙台双方の研究者や高齢者ケアの専門家・福祉関連企業のために仙台側ビジネス開発ディレクターと協力して、新たな研究開発やビジネスの機会を生み出していくことだと思っています。
これらの活動は、まもなく水の杜の高齢者施設のすぐ隣に作られるフィンランド健康福祉センター内研究開発館をベースとして行う予定です。
また私達は、我々のコンセプトや製品を日本の他地域にも提供していきたいと考えています。
ただし、より良いサービスのための新しいモデルやソリューションを作り出すことを通じて、最終的に仙台・フィンランド双方の高齢者の生活の質を改善することこそがこのプロジェクトの真のゴールであると考えています。

問) 最後に、仙台の企業へのメッセージをお願いします。

 福祉産業は今後5〜10年の間に急速に成長すると思われます。
従って、新製品の開発のためのさらなる努力が必要とされますが、仙台・フィンランド双方のノウハウや技術的なスキルの組み合わせによって、最も良い結果に到達できると考えています。
また、仙台・フィンランドがウィン-ウィンの良好な関係を保持していくためには、プロジェクトに関する利益や期待についてもまたうまくバランスされていることが必要だと思います。


マウノ・コンティネン氏略歴

1944年生まれ。ヘルシンキ大学医学部卒業後,ヘルシンキ大学中央病院胸部心臓外科医,同病院胸部心臓外科部長,同病院副院長,フィンランド国立社会福祉保健研究開発センター(スタケス)部長を経て同センター副総裁(現職)。また,この間,日本・フィンランド科学技術共同プログラムフィンランド側コーディネーター,日本・スカンジナビア高齢者福祉共同事業フィンランド側コーディネーター,健康保健情報システムWHOコンサルタント(ボスニア・ヘルツェゴビナ),ヨーロッパ健康管理協会理事なども歴任。医学博士

 

 

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