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フィンランド視察訪問団2008 派遣レポート
      

 

 去る1019日(日)から26日(日)にかけての8日間、当事業団では、フィンランド視察訪問団を派遣いたしました。

 

毎年1回、地域企業の皆様を募り実施しているこの訪問団、今年は全 6社の企業様にご参加いただき、 産業支援機関での企業紹介・意見交換、福祉施設の視察等を行なってまいりました。

 本レポートでは、ほんの一部ですが、その概要をご報告させていただきます。

○期   間  平成20年10月19日(日)〜26日(日)(8日間)

参加企業等(※五十音順)

企業名 事業概要
株式会社FPホームサービス 建築工事業、建築設計事務所、建築計画コンサルティング、不動産総合財産コンサルティング、住宅建物取扱業、生保・損保代理店業、不動産リスクコンサルティング
オーエイチ・サポート株式会社

33年間の住宅業界において、高齢者の方の住まい・暮らし・生活に深く関わった経験を活かし、
工務店、地域ビルダー様に対しては、
 『これからの超高齢社会における経営戦略』

医療法人、介護事業者様に対しては、
 『成功する施設運営戦略』
土地オーナー様に対しては、『これから
  の新しい賃貸住宅経営戦略』
をお手伝いをしています。

空調企業株式会社 ・空調機器類の販売及び維持管理
・冷暖房設備・設計・施工
・消防設備・設計・施工
・屋内空気環境改善システム〔風美人〕製
  造・販売(宮城県みやぎものづくりリー
  ディング企業チャレンジ認定業者)
    等
株式会社コンピュータシステム研究所

・土木・建築・設備業関連のコンピュータ
 ソフトウェア 開発/販売
・建設業各種マネジメントコンサルティング
・建設業向け教育サービス
・保険医療福祉関連教育・情報サービス
・その他情報関連サービス

医療法人社団創生会 開設以来46年、岩手県の奥州市では、精神病院と介護老人保健施設を運営しています。さらに平成14年からは東京都町田市で一般病院(二次救急)を運営しています。来年度から高齢者専用住宅(医療・介護・福祉サービスなど)に取り組むため目下計画中です。                                 
ライズ株式会社 ・ビジネス用コンピューターのソフトウエアの製
 作、販売
・学術用コンピューターのソフトウエア及びハー
 ドウエアの製作、販売
・上記に関連する一切の事業

訪問先

※団体・施設名のリンクは各団体のホームページ(英語)へのものです。視察内容の詳細については、ページ下方の「視察訪問の様子」をご覧ください。

(1)産業支援機関、公的機関
  産業支援機関訪問では、参加企業・フィンランド企業の事業紹介、意見交換
  等を実施しました

団体・施設名 事業・施設概要等
オウル・イノベーション フィンランド北部オウル市の産業支援機関です。国際的に活躍する多くのハイテク関連企業が入居します。
クオピオ・イノベーション フィンランド東部に位置するクオピオ市の産業支援機関です。周辺を囲むサイエンスパークには200以上の企業が入居します。
オウル市(庁舎) 人口約13万人をかかえるオウル市は北フィンランドの中心都市でもあります。市政400年の庁舎も歴史ある建物です。
ユケス ユヴァスキラ地域の複数の自治体が所有する産業支援機関です。企業のネットワーク、国際化を支援しています。
ゲロ・センター ユヴァスキラ市内にある高齢者向けリハビリ研究センターです。サービス事業者、研究者、民間企業が連携して 高齢化に関する研究開発〜実践を支援しています。
スタケス ヘルシンキ市内にある国立の健康福祉分野の研究開発機関です。現在の総裁マウノ・コンティネン氏は、仙台フィンランド健康福祉センター研究開発館初代館長 でもあります。
フィンプロ フィンランド企業の海外進出等のサポートを行なっている政府系ベンチャー企業支援機関です。世界中に約50のオフィスを有しています。 

(2)福祉施設
  福祉施設訪問では、施設での取り組み、見学の他、市や国の取り組みについ
  て説明していただきました。

団体・施設名 事業・施設概要等
レハポリス オウル市内にある障害者用サービスセンターです。障害者用製品の展示・販売の他、補助具・住宅設備等の改修も行っています。リハビリ関連企業も多く入居し、高齢者・障害者向けのサービス発信拠点となって います。
インティオ高齢者ケア施設 2005年12月にオープンした、オウル市内の認知症利用者用の老人ホームです。外気接触の工夫としてのテラスやトレーニングルーム等の設備も充実してい ます。
ヴィラ・タピオラ 2005年5月にオープンしたエスポー市内の民営グループホームです。個人の申込だけでなく、自治体経由での利用者も受け付けています。
カンピサービスセンター ヘルシンキ中心部にある老人サービスセンターです。施設内にはダンスができるほどの大きな会場もあります。

 

視察訪問の様子

オウル・イノベーション
 オウル・イノベーションでは、オウル市における産業支援の取り組みの紹介の他、お互いの企業の事業紹介、意見交換等を行いました。
 事業紹介ではオウル市から3社の企業が参加し、産学間の連携で開発を進める記憶力トレーニングソフト等の紹介・デモをしていただきました。


副社長の
Löytynoja
氏】

 

 


【食堂。入居企業はここで昼食をとりながら交流を図る。】

クオピオ・イノベーション
 視察訪問団としては初の訪問となるクオピオ・イノベーション。サイエンスパーク内の企業、オウル大学には19,000人もの従業員、研究者が働いており、クオピオ市、クオピオ大学で進める福祉 関連プロジェクトを紹介いただきました。
 また、サイエンスパーク入居企業による事業紹介・デモ、参加企業の紹介を通し、お互いのマッティング機会をもちました。

開発マネージャーのVartiainen氏】

 


【製品デモの様子】


【休憩時間に屋上で】

ユケス、ゲロ・センター
 ユケス、ゲロ・センターはともにフィンランド中部ユヴァスキラ市にある産業支援・研究機関です。
 これらの機関への訪問も視察団としては初であり、研究開発館館長カルッピネン氏のアレンジで実現しました。


【 ユヴァスキラの街並み】


【 研究開発館の紹介をする館長】
ライズ株式会社−UPMキュンメネ調印式

 以前から提携へ向けた協議を行ってきたライズ株式会社、UPMキュンメネ社が、今回の訪問において販売協定 締結書の調印式を迎えることができました。(提携にいたる詳細はコチラ

レハポリス

 レハポリスでは、福祉用具の展示・販売、修理・改修のほか、福祉関連企業が入居・活動しています。視察時には、実際に作業を行なっている現場や、利用者向けサービスの設備(サウナ、展示コーナー等)を見せていただきました。


【車イス利用者用に上下するサウナベンチ。フィンランドでも珍しい】

【ドライバーに合わせて運転席
周りを改修している様子】
 


【義足の製作・改修の様子】

ヴィラ・タピオラ
 

 2005年5月にオープンした民営のグループホーム、ヴィラ・タピオラでは、施設・運営の概要についてご説明いただき、居室や厨房、リビング等をご案内していただきました。
 



【リビング】

【トイレにはコルピネン
社製の手すりを使用】

【中庭。オープン時に植林
した木が植えてある】
カンピサービスセンター

 カンピサービスセンターは、ヘルシンキ市が、市内在住の年金生活者及び失業者の趣味・レクリエーション活動のために設置運営している8箇所のサービスセンターの一つです。市中心部にある建物の一角にあり、陶芸、手芸、絵画などを行うための設備が整っています。


【センターのある建物。住宅も併設】


【週に2回開かれるダンスパーティ。
ホールも観客席も満席】

参加企業様の声

株式会社FPホームサービス代表取締役 下河原 勝 氏

 今回の視察目的は、高齢社会における住まいと介護サービスでした。
 北欧型の社会保障、社会福祉システムを持つ先進国を訪問し、日本と多くの相違があると感じました。特に、人間が一生涯住み続ける住まいとして、介護施設という枠組みではなく、住宅に介護を附帯した本来の住宅型の住まいで暮らし続けられるシステムが、これからの日本にも必要だと思います。
 サービスハウスと呼ばれる住宅は日本でも求められています。民間企業として、私は今の高齢社会により質の高い住まいを提供する大切さを学びました。このサービスを日本独自のものにし、安心して暮らせるサービスハウスを造っていきたいと思っております。

オーエイチ・サポート株式会社代表取締役 大草 俊夫 氏
 北欧型福祉としては、スウェーデンやデンマークの紹介書籍が多い中、フィンランド型福祉については、あまり知られていませんでした。
 今回の視察で、オウル市はじめ、ユヴァスキラ市、首都ヘルシンキ市、エスポー市の各施設を見学できることができました。百聞は一見に如かず、これからのわが国の新しい高齢者の生活のヒントが数多くありました。セミナー等で、これから紹介していきたいと思っています。
 これからも、多くの方が、フィンランド福祉視察に参加されますことを期待しております。
株式会社コンピュータシステム研究所常務取締役 佐藤 昌康 氏

 フィンランドにおける福祉住環境の情報収集を目的に視察訪問団に参加させて頂きました。フィンランドは、水と緑の豊かな自然に恵まれた環境の素晴らしい国であり、社会保障・社会福祉システムの確立された福祉先進国です。
 高齢者福祉に関しては、経済的自立、尊厳を重んじた自己決定権、社会性の維持という目標のもと、様々な対策が早くからなされていました。また、教育水準は世界トップクラスで、産業支援機関においては、ノキア社に代表されるハイテク産業を基幹とする工業先進国であり、新産業の育成にも力を入れています。
  日本国も、「安心・安全」な高齢者ケア政策と高齢者住宅の整備が重要で、学ぶ事の多い成果ある訪問でした。

医療法人社団創生会常務理事 菊地 運一 氏

 この度のフィンランド視察の最大の目的は、弊会が来年度から取り組む高齢者専用住宅(医療・介護・福祉サービスなど)の参考にとの思いからでした。
  日本とフィンランドの両国では、制度的に「日本は中福祉・中負担」であり、「フィンランドは高福祉・高負担」程度の認識でした。「インティオ高齢者ケア施設」「ヴィラ・タピオラ」「カンピサービスセンター」の3施設を現実にこの目で拝見し、年老いても「幸せに生きようとする前向きな姿」は、これが究極の医療・介護・福祉だと感嘆いたしました。是非これからの計画に生かしたいと思っております。この度大変お世話頂だいた仙台フィンランド健康福祉センターの皆様方に心より感謝申し上げます。

 

 仙台フィンランド健康福祉センター研究開発館では、 フィンランド視察訪問団をはじめ、福祉機器・サービス開発のための様々な機会を設けております。

 多くの企業の皆様のご参画をお待ちしております。

 
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