10月15日(月)〜10月19日(金)の滞在日程で、仙台フィンランド健康福祉センターに関連する企業の皆さん等と一緒にフィンランドを訪問しました。現地での活動の一部をご報告させていただきます。

サッカー?にてエクササイズ中の皆さん(高齢者施設Foibeにて)
○フィンランドOulu(オウル)市の産業支援施設について
オウル市は人口約13万人ほどの北部の中核都市です。
先進的な産業関連施設が数多くあり、その一部を見てきました。
Smart House(スマートハウス)
TechnopolisのSmart Houseにて、オウル市の産業の概況などについて伺いました。ノキアの研究開発活動の60%がここOuluで行なわれるなど、企業の研究開発が活発に行なわれている産業都市です。

Medipolis(メディポリス)
メディカル関連企業が集積する産業施設です。オウル大学病院と渡り廊下でつながっているため、よりフィールドに近い環境で研究開発が可能です。当センターにおけるせんだんの館と研究開発館の連携のアイデアはこの施設からヒントを得たものです。

Rehapolis(レハポリス)
福祉分野に関連する企業やオウル市の福祉関連部門などが入居しています。福祉用具はここで原則無償貸与されており、また、福祉用具の使い勝手などを事前に体験するためのスペースなどもあります。
福祉行政施設と関連企業が隣接しているため、顧客の利便性向上にもつながっていると感じました。この辺の考え方は、日本とは大きく違うかもしれません。

○高齢者施設について
今回はご参加いただいた皆様の要望に基づき、老人ホーム4箇所の視察をプログラムに盛り込みました。
先進的な施設を見せていただいたほか、フィンランド福祉の仕組みや考え方も垣間見ることができました。
たとえば、高齢者は地域がケアすべきという考え方が浸透しており、家族が地域に代わってケアを行なった場合、行政から報酬が支払われる等。また、オウル市の福祉施設Intioでは、フィンランドでも先進的なセルフケアの取り組みに関しても説明していただきました。
オウル市の高齢者施設カリタスホーム

オウル市の高齢者施設インティオサービスホーム

ヘルシンキ近郊ヴァンター市の高齢者施設フォイベホーム

タンペレ市の高齢者施設ケイネプイストサービスホーム

○ご参加いただいた企業への支援について
10月18日(木)に訪問したタンペレ市ではピルカンマ応用科学大学にて同大学の概要を説明していただくとともに、研究開発パートナー企業数社がプレゼンテーションをしてくれました。そのプレゼンテータの1社が、YH LANSI社、フィンランドで高齢者用の分譲マンションを提供している企業です。
今回の訪問メンバーの一員である株式会社深松組様も高齢者向け住居を現在開発中であることから強く興味を持ち、プレゼン終了後、実際に同社のマンションを視察させていただくとともに、日本で同様のビジネスを行なう上でのアドバイスもいただきました。

YH LANSI社の高齢者マンションにてミーティングを行ないました。
また、今回のフィンランド訪問プログラムにご参加いただいた株式会社コマツさんは、車椅子ダンスをされる方や高齢者の方々向けに着脱しやすく、トイレを利用しやすい機能的な衣類を製作しています。今回訪問した各老人ホームでは、ケアワーカーさんやナースの方、またフィンランド車椅子ダンス協会の皆さんに見ていただいたり実際に着て貰い、今後のビジネス展開等についてアドバイスをいただきました。

施設スタッフの皆さんに製品を紹介中(左)
フィンランド車椅子ダンス協会の会長・副会長にもお話を伺いました。(右)
最後に
今回のフィンランド出張は、私にとっても、きっと参加された皆さんにとっても大変充実していたものとなりました。その理由は、我々を迎え入れてくれたフィンランドの皆さんが大変手厚くプログラムをコーディネートしてくれたことにあります。
それだけ仙台フィンランド健康福祉センターおよび仙台市とフィンランドとの関係がより強固になってきたことを反映しているともいえます。
こちらが恐縮してしまうほどの、大変手厚く、心温まる歓迎してくださいましたフィンランドの皆様に、この場をかりて御礼申し上げたいと思います。
仙台フィンランド健康福祉センター 研究開発館 スタッフ 赤羽
|