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聴覚障害者の電話!リアルタイムに筆談やチャットが行えます

<仙台フィンランド健康福祉センタープロジェクト 活動事例紹介>

 今回は、平成23年度健康福祉サービス・機器開発委託事業の開発サービスのご紹介です。聴覚障害者や高齢者にタブレット型端末チャットアプリケーションを提案する、株式会社プラスヴォイス 代表取締役 三浦 宏之 様にお話を伺いました。
『手書き電話』はどのような商品・サービスですか?
三浦  『手書き電話」は、電話ができない聴覚障害者や高齢者、パソコンが苦手な方もiPadやiPhoneを使って筆談でリアルタイムなコミュニケーションができるアプリケーションです。 Wi-Fiまたは3Gなどの通信回線を使って家の中、あるいは外出先でも、離れた場所にいる人と、リアルタイムに手書きの筆談やチャットができる、電話代わりに使える便利なツールです。
 最近はテレビなどで手話が取り上げられることも多く、“聴覚障害者=手話”と思われがちですが、実は手話のできない聴覚障害者も多くいらっしゃいます。

(左)手書き電話TOP画面
(右)オレンジが自分で書いた字、
黒が遠隔地の利用者が書いた字
リアルタイムな文字のやりとりが可能
  高齢で耳が遠くなった方も含めると、聴こえに問題を抱える方は全国に約600万人と言われており、そのうちの多くの方が、補聴器の使用や筆談を主なコミュニケーション手段としています。
 電話に代わる手段として、聴覚障害者の中でも手話のできる人の間ではテレビ電話による手話でのコミュニケーションが一定の普及を見せていますし、パソコンの得意な人には「チャット」というリアルタイムで文字をやりとりする方法があります。しかし、手話がわからず、さらにパソコンが苦手な難聴者の方や高齢で耳が遠くなってしまった方にとっては電話に変わるリアルタイムなコミュニケーション手段に乏しく、その課題を何とかしたいと考えていました。 『手書き電話』はそんな不便を解決できる“聴覚障害者にとって手書きの電話”が可能となるアプリケーションです。 (※“手書き”電話という名前ですが、入力が得意な人はキーによる入力も可能です。)
 
仙台フィンランド健康福祉センター 健康福祉サービス・機器開発委託事業に応募されたきっかけは?
三浦  弊社が代理電話(聴覚障害者に代わり電話を行う)サービスを始めた当初から、手話もしくはチャットのできない方のための、電話に代わるリアルタイムなコミュニケーション手段が必要だと感じていましたので、手書き電話の構想は以前からありました。
 近年、iPadなどの携帯端末の普及により、ようやく理想的な、誰でも使えるようなユニバーサルなツールが出来そうだと感触を得て、地元仙台でアプリケーション制作を行う企業のアンデックス社と共同開発に向けた打ち合わせを重ねて来ました。 実際の制作費用の問題がありましたので、起業育成室時代からお世話になっている仙台フィンランド健康福祉センター様に相談をしたところ、本委託事業を教えていただき応募致しました。
開発する上で苦労された点や委託事業の制度を使ってよかった点等を教えてください。
三浦  iPad、iPhoneのアプリケーションとして開発を進めてきましたが、携帯通信端末としてAndroidOSも徐々に普及していることや、パソコンでも使えるようにとの考えもあり、環境の変化の早さとそれに伴う互換性の確保に苦慮しています。しばらくはiPad、iPhoneでの利用によりニーズを把握しながら、汎用性のあるアプリケーションとして拡張していく予定です。
 制度を使ってよかった点としては、地元仙台のベンチャー企業であるアンデックス社と共同開発ができたこと。また、仙台フィンランド健康福祉センター様から、「障害者以外の利用もできるのではないか」といった点や、高齢者が使う場合の使い勝手など、聴覚障害を専門とする弊社とは違った視点からのアドバイスを頂き大変参考になったと共に、皆様と目的を共有した製品を作り上げるためのよい意味でのブラッシュアップを重ねられたことだと思います。
今後の予定を教えてください。
三浦  アプリケーションの周知としては、App(アップ)ストアに登録される予定ですので、そこからの認知も期待できます。また、ブログ、FaceBook、ツイッター等のツールも活用して幅広く告知していきたいと考えています。
 製品の利用に関しては、聴覚障害者団体を通じてご紹介させて頂いたり、弊社ユーザーを始めとした聴覚障害者個人の方が利用されることを基本に考えています。 利用ニーズを見定めながら、AndroidOSやパソコンなどとの互換性を検討していく予定です。
 
HPを見ている聴覚障害者の方へ向けて一言お願いします。
三浦  FAXには手書きならではのよさがあります。外出先で利用できるメールも便利です。 両方便利でよい面がありますが、手書きも、そして外出先で利用できる便利さも両方兼ね備え、“リアルタイムでやりとりができる”アプリケーションが『手書き電話』です。 『手書き電話』はその名の通り、“手書き”でできる聴覚障害者の“電話”を目指しています。ご利用いただき、利用者の声をあげていただいて一緒によりよい製品として作り上げていきたいと思います。 このアプリケーションが聴覚障害者の電話として活用されることを心から願っています。
-三浦様、インタビューにご協力頂き、ありがとうございました 

三浦 宏之 氏
株式会社プラスヴォイス 代表取締役
会社所在地:仙台市青葉区国分町1-8-14 仙台協立第二ビル8階
電話: 022-723-1261
ホームページ:http://www.plusvoice.jp
メール: pv@plusvoice.co.jp


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