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第45回Wellbeing研究会「保険外サービス展開のポイント」開催報告



高齢化が進む日本において、健康寿命の延伸に寄与するヘルスケアビジネスの1つとして、高齢者の生活の質(QOL)を高める保険外サービスをこれから提供しようと考えている福祉施設管理者、福祉事業経営者の方等に対して、保険外サービスの全体像(現状と今後の方向性)、先進的な取組み事例等について学ぶ機会を提供しました。


講 師:①【全体説明】株式会社日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門
           戦略コンサルティンググループ マネジャー 紀伊 信之 氏
    ②【事例紹介】株式会社エムダブルエス日高 代表取締役 北嶋 史誉 氏

日 時:平成29年10月24日(火) 15時00分~17時00分

会 場:仙台フィンランド健康福祉センター事業創成国際館 カンファレンスルーム
   (仙台市青葉区水の森3-24-1)

受講者:49名




①【全体説明】株式会社日本総合研究所 マネジャー 紀伊 信之 氏


  • 厚生労働省、農林水産省及び経済産業省によるプロジェクトにて、保険外サービスとは何かをまとめた『保険外サービス活用ガイドブック』をリリースし、39サービスを紹介している

  • ケアマネの90%以上が保険外サービスの必要性を感じており、必要性を感じる分野として「見守り(安否確認)」、「家事援助」、「生活援助」、「買い物支援」及び「外出支援」等が挙げられる

  • 愛知県豊明市(人口:約7万人)は、高齢者の生活支援、健康維持等に関連したサービスを提供する民間事業者(9事業者)と連携協定を締結し、将来を見据えた動きを行っている

  • 要支援・要介護者向けのニーズとしては「旅行」・「外出」に代表される生活の質(QOL)を高めるサービスにビジネスチャンスと考えられ、認定前シニア(ギャップシニア)向けのニーズとしては健康維持を目的とした「介護予防」、「ロコモ予防」及び「認知症予防」等について今後大きな成長が期待される

  • 保険外サービスは「介護保険サービスの延長」との発想では難しく、サービス提供後、利用者の反応を見てブラッシュアップ等を行い、事業としての成長性(収益性)等を見極める社内体制、社内での位置付け(高付加価値化・差別化等)が非常に重要である




②【事例紹介】株式会社エムダブルエス日高 代表取締役 北嶋 史誉 氏

  • 弊社は介護保険外事業としてデイサービスの利用者が作製したハンドメイド作品(編み物等)をデイリーヤマザキ日高病院店で販売しており、自分の作品が売れる事により利用者の創作意欲が向上し、リハビリへの相乗効果に繫がっている

  • シニアトレーニングジムは、「介護者も健康を保ちたい」等との在宅介護を担うご家族の方々からの要望に応え、シニア世代の健康寿命延伸に貢献すべく、55歳以上のシニアに特化している

  • 1日の利用が終了した地域福祉交流センター(自習室+ジム)を開放し、中学生・高校生向けにサービス(大部屋or個室の選択、Wi-Fi使い放題及び毎回スポーツジム1時間)を提供している

  • 自費リハビリ(パーソナル・チームリハ)は、医療保険でも無く介護保険でも無い完全な実費負担のサービスであり、完全マンツーマンで専門家チームを作り、症状・目標に合わせたオーダーメイドプログラムの“あきらめないリハビリ”を提供している

  • ICTリハは、ビッグデータからリハビリのパーソナルベストを導き出し、介護改善者の再現性を追求するシステムであり、各人それぞれの運動療法を8つのメニューに分類し、最適な組み合わせを提供している

  • パーソナルベストと現状実績の差を修正し、これをビッグデータとして蓄積する事により、これまでは医師の経験に基づいてリハビリを行ってきたが、ICTリハにより、最適なリハビリを効率良く行い、①増大する介護給付費の抑制、②健康寿命の延伸等の社会的課題に寄与していく